こんにちは、かいとんです。
先日来報道されている、千葉県の小学校4年生の生徒が父親に虐待されていた事件。
子どもを持つ人にとっては思うところもたくさんあるのではないかと思います。
父親が教育と称して行っていた数々の行為は、子どものために全くなっていなかったばかりでなく、その人生を終わらせるという結末を迎えました。
子どもに関する事件を耳にするたび、心がモヤモヤして、そこに関わった人たちはなんとかしてあげられなかったのか?と、思ってしまいます。
そして、『直接的ではないにしろ、それに近いことをしている人がいるなぁ…』と、思うことがよくあります。
保護者のみなさんが悲しい思いをしないために、今日はひとつエピソードを話そうと思います。
『自分たちはそんなことはしない!』という人もいるかとは思いますが、なかなかどうして、
無自覚に子どもを危険に晒している保護者は多いものです。
私の生徒でも、こんな生徒がいました。
『先生…、私今入院してます』
そろそろ願書を取り寄せて受験の準備をしようという時期に、ある生徒から連絡が来ました。
その生徒はとても努力家で、学校の成績も優秀でした。
もちろん、ご両親もその生徒にかなりの期待をかけており、本人はそれに応えようと必死だったわけです。
ただ…、とても身体が弱かった。
季節の変わり目には必ず体調を崩していましたし、それ以外でも休日は外に出ず家で休んでいることが多かったようです。
しかし、それを両親に言うと心配をかけるからと、愚痴や心配事は私に話すようにしていました。
しかし、ついにその生徒は倒れてしまい、入院することになったのです。
詳しい病名は伏せますが、身体が弱いと思っていたのは実は病気だったという話です。
すぐに退院できたものの、治療のため通院が必要になりました。
と、ここで問題が起こります。
本人の成績は極めて優秀。ご両親の期待も大きい。さらに、過去の模試の結果から有名国立大学の合格も可能性が高い。
となると、そう、
『治療に専念するか受験をするか』
と、なりますね?
本人の意思は『今年は受験を諦めて治療に専念する』でした。
しかし、ご両親は『今受験すれば合格する可能性が高いんだからとりあえず受験して、進学してから治療をしよう』と、本人の意思を押さえ込んでしまいました。
その生徒も、自分が両親から大きな期待をされていることがわかっていたので、どうしても自分の意思を通せず受験の準備をすることにしました。
しかし、国立大学の二次試験直前にまた倒れて入院。
このままでは生命の危険があると長期の入院になり、大学受験どころではなくなってしまいました。
ここでご両親は事態の重大さに初めて気付いたと、後に話してくれました。
『子どもの病気をどこか軽く考えていたと思います。今まで体調が悪くてもなんとかなっていたので、今回も大したことはないだろうと思っていました。』
このご両親、特別厳しいわけではありませんでした。
ただ、自分たちの想いを察した子どもが頑張りすぎていることを知っていたのに、自分たちの希望を優先するあまり知らないふりをした。というところでしょうか?
私は、生命よりも大切なものは無いと思っています。この生徒はいまでは元気になり大学生活を送っていますが、悲しい結果になってしまった子どもも少なからずいるはずです。
朝が弱いなら定時制に行けばいいですし、体調が悪くて通えないなら通信制という手段だってあります。
いまだに昭和の価値観で考えている人は、通信制は…とか、定時制は…とか言いますが、最終学歴では学校名と学科しか書かないですからね。
保護者のみなさんには、子どもの人生で何を最優先にすべきか考えて欲しいと思います。
生きてさえいれば人生は何度もやり直せる
私はそう思います。